無料のマネーセミナー参加時に心得たいこと

2021年5月30日

こんにちは。なにわらいふです。

今回は、『無料のマネーセミナー参加時に心得たいこと』ということで、私自身が無料のマネーセミナーに参加し、その後必要もない保険に加入してしまい最終的には約100万円失った話も含めてお話します。

無料のマネーセミナーとは

生命保険会社や金融関連業者、ファイナンシャルプランナー等が企業とタッグを組んで開催するものなど多岐にわたります。そのほとんどは「老後に向けた資産形成の方法」という宣伝で開催しています。

他にも「いまさら聞けないお金の基本」や「20代から始める資産形成」「女性のためのマネーセミナー」といった特定の人を対象としたセミナーも開催されています。中には食事付きのセミナーとかもあります。

セミナーの内容は、主にファイナンシャルプランナーの資格を持つ人がお金にまつわる基本的なことを解説する流れになります。書籍で学べる題材を掻い摘んで講義するイメージです。1回の講義は約1時間~2時間のもの、中には1日中実施するものもあります。

そして、講義のあとは『無料相談会』の案内がなされるパターンがほとんどです。

私の場合

私は大手会計ソフト主催のマネーセミナーへ2019年3月に参加しました。ここでの講義内容は以下の3本立てでした

  1. お金の役割とその特徴(使う・貯める・守るの3つに分けて考えるというもの)
  2. 現預金以外の資産形成方法を考えなければいけない
  3. 老後2000万円問題もさながらそれ以上のお金が必要となる

上記の講義のあと、私は資産形成が必要なんだ!と意気込み『無料個別相談会』へ申し込みました。

個別相談会

個別相談会はマネーセミナーにて講義したFPが所属する事務所にて行われました。私と妻の2人で相談会へ出向きました。

初回の30分ほどは私たち夫婦の生活環境や収入・資産の状況、今後のライフプランなどを聞き取りしたうえで、現在の生活に対するアドバイスを受けました。

しかし、今後人生におけるリスクとして「長生きリスク」を説明されました。

病気やけがに対しては公的医療保険が存在するものの、老後に関しては年金制度があるもののそのお金は十分ではなく、自分で備える必要があるとの説明を受けました。その中で私たちは

「変額保険(低解約返戻型)」「ドル建て生命保険」「医療保険(先進医療特約付)」「がん保険」

の4つを勧められました。

プロの投資家やお金に強い人が見ればわかると思いますが、この4つを契約してしまう私は完全な「カモ」でした。

契約

契約を締結するまでは3度相談会へ足を運びました。様々な情報を受け取った後、「本当に保険が必要なのか」「確かに備えはいるな…」などと考えながら当時は勧められた4つの保険のいずれかには加入する前提で考えていました。

またFPの方が特定の保険会社に属していないことから「最適なものを選んでくれている」と感じていました。

また私がFPの方へ質問するとなんとなくそれとなしにいい答えが返ってきたのが記憶にあります。当時は投資に関して無知に近い状態だったので、質問して答えが返ってきて少し疑問なところがあったとしてもFPの片を信用していました。

そして誕生日(私はちょうど5月)までに契約をすれば一生涯保険料は安いままですと言われたこともあり、無料セミナーに参加してから1か月後に以下の4つの保険を契約しました。

変額保険(投資信託+生命保険)

ドル建て生命保険(米国国債+生命保険)

医療保険(先進医療特約付き)

がん保険(いろいろ特約付き)

勉強して気づくコスパの悪さ

加入してからしばらくは「これで老後は安心!」と考えたり、大手生命保険会社の方から案内を受けても「変額保険入ってるんで!」と豪語してましたが、1年経った頃マイホームを買うことになりお金について真剣に考えることになりました。

ここで初めて気づきます。

公的医療保障が充実しているこの日本で共働きの私たちが保険に入るメリットはあるのか。私たちの人生の目標は定年まで働き続けて快適な老後を過ごすことなのかと。

ここで改めて人生の目標やどのような人生を歩んでいきたいのかを真剣に考えてみました。その結果、私は妻とともに日本各地を旅行し、好きな時に好きなことをして働くという生活をしたいと考えました。複雑な人間関係ややりがいのない仕事…。それらから解放されるためには、無駄な支出は一切抑えて、稼ぐ力をとにかく身に着け、お金を守り、資産を築いて早々にFIREすることだと考えました。

妻に相談した結果、最初はやはり「保険やめるの?」という感じで安心を失うことに不安を感じていましたが、これまで学んだ公的保障の仕組みや人生のマネープランなどを説明し納得してもらいました。

そして、保険加入後1年6か月後、すべての保険を解約しました。しかも、変額保険とドル建て保険は低解約返戻型のため、妻と合計で支払った保険料約100万円は返ってきません。

解約するとなると無料相談をしてもらったFPからは何の連絡もありませんでした。

心得たいこと5つ

参加する目的をはっきりさせる

無料のセミナーに参加する際、参加する目的をはっきりさせる必要があります。目的を持たずになんとなくで参加してしまうと自分の軸が持てなくなるため、他人の意見やアドバイスに流されやすくなります。また自ら聞きに行っているという感覚も相まって「自分の判断は正しく、それによって得られた知識やアドバイスも正しいはずだ」と考えてしまう傾向があります。

タダより高いものはない

マルクスの資本論の言う通り「世の中のすべては商品」です。無料のセミナーであれども、場所を借りて講師を招聘して話を行う限りどこかに収入源がないと商売は成り立ちません。「タダより高いものはない」これはどの業界にもどんな話にも通じます。『なぜタダなのか?』ということを考え、決して企業は慈善事業でセミナーを実施しているわけではないということを心得たほうがいいかもしれません。

企業目線で考えてみる

この無料セミナーを企業目線で考えてみるとより分かりやすいと思います。生命保険会社や大手金融機関が時間を作って場所を借りる。そこで講演する講師を招聘する。ここにはすべて人件費や光熱費、レンタル料や講師の報酬が支出として発生します。そして、企業はこの支出を上回る収入を得なければ会社として利益が出ません。

そして企業はどのように収入を増やすのかを考えてみます。方法は一つ、参加したセミナー聴講者を契約者とすれば、継続して収入を得ることができます。

企業は、消費者にお金の知識をつけてほしいから無料でセミナーを開催しているのではなく、無料セミナーで消費者に興味を持ってもらい、契約をしてもらうために、利益を上げるためにセミナーを開催しています。

理解できないものは買わない

重要な項目です。私自身、保険の契約に関して少しわからない点がありました。生命保険ではなく、投資信託+掛け捨て生命保険で運用した場合はどうなるのか、生命保険会社が運用会社として紹介した信託報酬の価格が妥当なものなのかどうか…その点をよく調べずして、「FPが言うから間違いないだろいう」「いい運用会社って言ってたしリターンはいいのだろう」と考えていました。

しかし、相手はサラリーマンの営業です。営業マンの立場に立って考えてみれば、相手にいかに自分を信用させるかどうか…がセールスの成功を左右することは理解できるでしょう。保険や金融商品の営業も同じです。

さいごに

無料のセミナーには数々の問題があります。本来不要な人に商品を販売するツールとして使われている気がしてなりません。無駄な支出を抑えるために、勉強をするために、マネーリテラシーを高めるために参加するはずが、逆に無駄なものを支払ってしまうきっかけにならないようにしたいですね。

私は、この支払った100万円は勉強代として割り切りました。「損をした!」と考えるよりも、必要のないものにお金を支払い続けなくて良かった…と思います。

お金の相談はぜひ有料のFPに相談されることをお勧めします。有料FPはお金の相談を対価として受け取っていますので保険の勧誘や金融商品の勧誘はすることが少ないです。