【FP3級】5/23試験はいつも通りの難易度

2021年5月30日

FP3表紙

こんにちは。なにわらいふです。

5/23のFP3級試験について、学科試験および実技試験の感想をお届けします。

まひろの試験会場は大阪市旭区の大阪工業大学大宮キャンパスでした。

問題文の全文と模範解答は日本FP協会にて公開されています。

▼Contents

学科試験

難易度はこれまでと変わらず、参考書で勉強すれば十分合格にたどり着けるものでした。

FPの試験はとにかく過去問を解くに尽きます。参考書を一読し過去問を数年分解いていくと、

「この問題毎年出てるな…」

「この問題、数字変えただけちゃうか?」

と思えてきます。こう感じることができれば合格はすぐそこまできていますよ!

気になった問題

近年、NISAやiDecoに関する問題がちらほらと出題されるようになりました。個人的にピックアップしたい問題はコチラです。

第1問 問20

上場不動産投資信託(J-REIT)の分配金に係る配当所得は、配当控除の適用を受けることができる。

正答:×

配当控除の対象外となるものでややこしいものは以下の2点です。

  • 外国法人からの配当
  • J-REITの分配金

なお、その理由は以下であると考えられます。

海外企業の法人税は海外に納められる。日本は海外企業から法人税もらってないから、個人がもらう配当に税金かけちゃえ!(控除なし!)

J-REITは利益の90%超を分配金に充てれば、法人税を納めなくてOK。じゃあ個人がもらう配当に税金かけちゃえ!(控除なし!)

ちなみに国内株式とかで配当控除があるのは…

『日本企業は法人税とか払ってくれた後に配当金を出しているから、その配当にも税金かけちゃうと二重課税になっちゃうからやめとこか』

という考え方です。

※じゃあたばこ税とかガソリン税とかはどうなんだ!と言われたら、『いやいや、経団連がいるんですよ』と返します(笑)

税金は取れるところから搾り取ろうと日本政府は考えていると思えば理解が深まります。

実技試験

実技試験も難易度・問題構成ともに変わらずといった感想でした。

特に前半部分は問題のパターン化が起こっていますので、確実に点を稼ぎたいところです。

気になった問題

第5問 問10

2020年7月に75,000,000円で取得した新築アパートにおける2020年分の減価償却費はいくらか。
ただし、耐用年数47年・定額法償却率0.022とする。
1.825,000円
2.1,612,500円
3.1,650,000円

正答:①

簿記3級では必須知識ですが、固定資産の減価償却は原則月割りで実施します。

なので、減価償却費は…75,000,000×0.022×6/12=825,000となります。

第7問 問20

産前産後休業期間中の社会保険料の取り扱いに関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.事業主が申告を行った場合、被保険者負担分のみ免除される。
2.事業主が申告を行った場合、事業主負担分のみ免除される。
3.事業主が申告を行った場合、被保険者負担分および事業主負担分が免除される。

正答:③

社会保険料の支払いは免除されるという事実は知っているものの、事業者目線で考えるとどうなんだろうという問題です。

FPの知識は消費者目線だけでなく、事業者目線の視点でも勉しないといけないことがわかる一問です。

今回も難易度は普通

初めてFP3級の試験を受けましたが自己採点結果も十分合格ラインです。テキストを一冊読み込んで過去問をコンスタントに合格ラインに乗せれば間違いなく合格できます。

FP3級を取得したからと言って就職・昇職・転職へと直結させることは難しいです。

しかしこのFP3級は『勉強して知識を得ること』が最も大事なポイントです。

FP3級勉強して、お金に強い自分を目指そう!!