無料マネーセミナーの流れと注意点4つ

こんにちは!なにわらいふです。
最近は銀行や保険会社、保険代理店などが開催する無料のマネーセミナーが増えてきていますね。
今回はそんなマネーセミナーの流れと参加するときの注意点4つをお伝えします。
- 無料のマネーセミナーに参加したい
- なぜ『無料』なのか知りたい
- 損をするのか、得をするのか知りたい
- セミナーで勧誘とかないかが不安
- 無料マネーセミナーの話の流れと実際の体験談がわかります
- 参加するときに気を付けたいポイントがわかります
- なぜ無料で運営できるのか…お金の流れがわかります
▼Contents
無料のマネーセミナーとは
生命保険会社や金融関連業者、ファイナンシャルプランナー等が企業とタッグを組んで開催するものなど多岐にわたります。そのほとんどは「老後に向けた資産形成の方法」という名目で開催しています。
他にも「いまさら聞けないお金の基本」や「20代から始める資産形成」「女性のためのマネーセミナー」といった特定の人を対象としたセミナーも開催されています。中には食事付きのセミナーとかもあります。
セミナーの内容は、主にファイナンシャルプランナーの資格を持つ人がお金にまつわる基本的なことを解説する流れになります。書籍で学べる題材を掻い摘んで講義するイメージです。1回の講義は約1時間~2時間のもの、中には1日中実施するものもあります。
マネーセミナーは1~2時間ほどの資産形成に関する説明会で、セミナー後に個別相談会への案内もある
とあるマネーセミナーの流れ(体験談)
大手会計ソフト主催からの案内メール
私は大手会計ソフト主催のマネーセミナーへ2019年に参加しました。ここでの講義内容は以下の3本立てでした
- お金の役割とその特徴(使う・貯める・守るの3つに分けて考えるというもの)
- 現預金以外の資産形成方法を考えなければいけない
- 老後2000万円問題もさながらそれ以上のお金が必要となる
上記の講義のあと、私は資産形成が必要なんだ!と意気込み『無料個別相談会』へ申し込みました。
参加後の『個別相談会』
マネーセミナー終了後は、さらにお話を聞きたい、相談したい人向けに『個別相談会』の案内がなされていました。この個別相談会は先着順となっていました。
個別相談会はFP事務所にて行われました。
初回の30分ほどは私たち夫婦の生活環境や収入・資産の状況、今後のライフプランなどを聞き取りしたうえで、現在の生活に対するアドバイスを受けました。
その中でFPさんに勧められた商品は以下の4つです。
「変額保険(低解約返戻型)」「ドル建て生命保険」「医療保険(先進医療特約付)」「がん保険」
個別相談後の契約

契約を締結するまでは3度相談会へ足を運びました。様々な情報を受け取った後、「本当に保険が必要なのか」「確かに備えはいるな…」などと考えながら当時は勧められた4つの保険のいずれかには加入する前提で考えていました。
またFPの方が特定の保険会社に属していないことから「最適なものを選んでくれている」と感じていました。
また私がFPの方へ質問するとなんとなくそれとなしにいい答えが返ってきたのが記憶にあります。
そして誕生日までに契約をすれば一生涯保険料は安いままですと言われたこともあり、無料セミナーに参加してから1か月後に以下の4つの保険を契約しました。
変額保険(投資信託+生命保険)
ドル建て生命保険(米国国債+生命保険)
医療保険(先進医療特約付き)
がん保険(いろいろ特約付き)
1年後に解約
加入してからしばらくは「これで老後は安心!」と考えてましたが、マイホーム検討時にお金について真剣に考えました。
ここで保険のことも考えてみました。
公的医療保障が充実しているこの日本で共働きの私たちが保険に入る金銭的メリットはあるのか。
私たちの人生の目標は定年まで働き続けて快適な老後を過ごすことなのか。
上記2つを考え抜いた結果、私たち家族の出した結論は『保険全解約』です。
私の目標は無駄な支出は一切抑えて、稼ぐ力をとにかく身に着け、お金を守り、資産を築いて早々にFIREすることだと気づきました。
妻と相談した結果、「保険やめるの?」という感じで安心を失うことに不安を感じていましたが、これまで学んだ公的保障の仕組みや人生のマネープランなどを説明し納得してもらいました。
そして、すべての保険を解約しました。一部保険は低解約返戻型のため、支払った保険料約100万円は返戻されませんでした。
保険の契約、今の価値観で見直してみると『これは無駄!』と言えるものもある
無料マネーセミナー参加時の心得4つ
1.参加目的を明確にする
無料のセミナーに参加する際、参加する目的をはっきりさせる必要があります。(話を聞くだけ・老後に必要な金額を知るだけなど)
なんとなくで参加してしまうと自分の軸が持てなくなるため、他人の意見やアドバイスに流されやすくなります。また自ら聞きに行っているという感覚も相まって
「自分の判断は正しく、それによって得られた知識やアドバイスも正しいはずだ」
と考えてしまう傾向があります。
2.勧誘に注意
無料のマネーセミナーはセミナー後の個別相談会などへの勧誘が多く見受けられます。
セミナーに行くと勧誘が必ずあると心得て参加することが必要です。
ノーガードで行くと、勧誘に乗せられてそのままよくわからず契約…なんてことも考えられます。
3.無料の意味を考える
マルクスの資本論に「世の中のすべては商品」という話が出てきます。
無料のセミナーであれども、場所を借りて講師を招聘して話を行う限りどこかに収入源がないと商売は成り立ちません。
その収入源はただ一つ、参加したセミナー聴講者から保険契約や投資顧問契約を勝ち取ることです。
企業は、消費者にお金の知識をつけてほしいから無料でセミナーを開催しているのではなく、金融商品を契約してもらうためにセミナーを開催しています。
4.セミナーの内容が必ずしも正解ではない
セミナーの話し手は非常に賢く、「FPが言うから間違いないだろいう」「いい運用会社って言ってたしリターンはいいのだろう」とついつい考えてしまいます。
しかし、プロが講師をしているからといってその内容がすべて正しいとは限りません。
繰り返しになりますが、セミナーはほとんどが利益を生むことを目的にしたビジネスです。
最終的には金融商品の販売や個別相談などに繋がることが多いです。
そのため、どうしても主催側に偏った金融商品を紹介してしまいます。
気になったことは、メモを取って調べたり、本などで情報を確認するようにしましょう。
相手はサラリーマンの営業です。営業マンの立場に立って考えてみれば、相手にいかに自分を信用させるかどうか…がセールスの成功を左右するのです。

まとめ:無料マネーセミナーはうまく活用して勧誘に安易に乗らないようにしよう
この記事では無料のマネーセミナーの流れとその注意点についてご紹介しました。
- メールでの案内
- 資産形成についての説明と将来の対策方法について
- 個別相談会へご案内
- 個別相談会で商品の勧誘
- 金融商品の契約成立へつながる
- 参加目的を明確にする
- 勧誘に注意する
- 無料なのは聴講者から契約を取るためだと考えておく
- セミナーの内容が必ずしも正解ではない
無料のセミナーは『本来不要な人に商品を販売するツール』として使われることもあります。
無駄な支出を抑えるために、勉強をするために、マネーリテラシーを高めるために参加するはずが…逆に無駄なものを支払ってしまうきっかけにならないようにしたいですね。
私は、この支払った100万円は勉強代として割り切りました。「損をした!」と考えるよりも、必要のないものにお金を支払い続けなくて良かった…と思います。
お金の相談はぜひ有料のFPや商品の勧誘はしませんと態度を明確にしているFPさんに相談されることをお勧めします。
みんなでお金の知識をアップデートして、自分で考え抜く力をつけていきたいですね!
それでは!