【DCは外国株式】確定拠出年金は外国株式へ!
こんにちは。なにわらいふです。
6/27付の日本経済新聞に以下の記事が掲載されていました。
確定拠出年金、確定給付を逆転 加入者941万人に
個人が自ら運用する確定拠出年金の加入者が増えている。2021年3月末時点の加入者は延べ約941万人となり、企業が運用する確定給付年金を初めて上回った。掛け金への税制優遇をテコに裾野を広げた。個人の運用力が老後の安心を左右する時代に入ったが、運用商品は定期預金がなお多く、貯蓄から投資の流れは道半ばだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0127B0R00C21A6000000/
出典:日本経済新聞 2021年6月27日付朝刊 2021年6月26日 18:40日経電子版配信
確定拠出年金の加入者が確定給付年金の加入者を上回ったという話です。
今日は、特に新社会人の方向けに確定拠出年金の概要とおススメの商品、そして「個人型」と「企業型」の加入者の違いから見た私自身の考察をお伝えします。
▼Contents
確定拠出年金の概要
個人で行う制度と企業が行う制度がありますが、『掛け金を拠出して自分で運用を行い、将来の給付額が確定する年金』です。拠出したお金は原則として60歳になるまで引き出すことができずませんが、運用中は利益が発生しても非課税です。(通常、株式等の運用で利益が出た場合はその利益に対して税金が発生します)
各銀行が解説文を書いてますが、個人的には厚生労働省のサイトの解説が端的で非常にわかりやすいです。
この確定拠出年金は退職金制度の1つと言えます。
既存の退職金制度をおさらい
退職金と確定給付年金は、各企業が定めるルールに基づいて算出することが可能です。(勤続年数や役職、昇給回数やポイント制度などなど…)
しかし、確定拠出年金は最後まで自分で運用するため、もらえる金額は最後まで分かりません。
退職金
これまでの日本企業の多くで採用されている制度です。退職時にまとまった金額を支給する仕組みです。大卒の定年退職金の相場は約2,000万円といったところでしょう。
この退職金は学歴・勤続年数・退職の仕方により算出されることが多いです。
確定給付年金
先の退職金は『会社の中で貯めておく必要がある』お金ですが、この確定給付年金は将来受け取れる金額が決まっている制度です。個人から見れば、退職金と共に金額が算出できますが、会社から見た場合、この制度は外部の保険会社等に掛け金を拠出し会社が運用します。
この時、勤めている会社が運用に失敗して目標額に到達できなかったときは、その差額を会社が穴埋めして従業員へ支給します。
確定拠出年金の運用状況(企業型)
入社日に退職の話…?と思った人も多いのでは?
私は今の会社の入社2日目に『確定拠出年金の話』を人事部から受け、運用商品を選択するように言われました。今の新社会人もこのパターンが多いと思います。
運用資金総額は13.5兆円に上り、とてつもない金額であることがわかります。
そしてよくわからぬまま『投資は少し不安だから…』という理由で現金や保険など元本確保型の商品を選んでいる新入社員が多い印象です。
確定拠出年金の運用状況(個人型)
個人型の確定拠出年金はイデコ(iDeCo)と呼ばれています。
資金総額は2.1兆円と企業型には及びませんが、個人でもしっかり資産形成していこうと思っている層が多いと思われます。
おススメ運用商品
特に若者に向けてとなりますが、拠出したところで原則60歳までは引き出せませんので長期運用の視点で資産形成すべきです。
こうなると、おススメは外国株式となります。若いうちにリスクを取って資産を増やし、年齢が上がるにつれて資産の内訳を株式から債券へ、元本確保型の商品へ移していく戦略が有効と考えます。
確定拠出年金では個別企業・個別国への投資ができる商品があまりないため、そうなると王道であるインデックス投資に落ち着くと考えます。
商品の個人的な見解
- 元本確保預貯金…確定拠出年金の運用益非課税という恩恵をほぼ受けられず、インフレリスクに対処できないため無し!
- 保険…上に同じく、低金利の国債運用なので無し!
- 国内株式型…今後30年で日本がアメリカやアフリカ、中国アジア圏を上回る経済成長が期待できず日本の人口は右肩下がりのため無し!
- 国内債券型…若いうちはもっとリスクとってもいいと思うので無し!
- 外国株式型…世界の人口は2050年ごろまで右肩上がりで上昇し経済成長も見込めるため100%ここへ投資
- 外国債券型…利回りもそこそこ高いものの、若いうちに買う商品ではないので無し!
- バランス型…分散しすぎているため無し!ローリスクローリターンです。
- その他…初心者には不向きです。商品も少ないです。
考察
ここで、気になった点があります。それは個人型と企業型で運用先に顕著に差が出ている点です。
20~29歳の若年層における、企業型確定拠出年金と個人型確定拠出年金の拠出先を比較すると、個人型のほうでは企業型よりも外国株式型へ投資している割合が2倍となっていることがわかります。
これはすなわち…
自ら運用する意思があってiDeCoの口座を開設した人は、企業型確定拠出年金の加入者よりも積極的な運用をしている
ということが言えますね。
まとめ
確定拠出年金の概要とそのデータそして、若年層の特徴等をおさらいしました。
この先の国際情勢や国内の動向がどうなるかはわかりませんが、せっかくの40年間を非課税で運用できるのならリスクを取って信託報酬が低い外国株式インデックスファンドへの投資をお勧めします。
みんなで小金持ちになりましょう✨